
昔の文人は【愛】についてたくさんの言葉を述べています。
愛や恋というテーマは時の流れが変わろうとも、人間にとって不変なこと。
どんな時代であれ恋する気持ちに代わりはないのですね。
今日はそんな愛をテーマにした文人達の言葉をお伝えしようと思います。
まずは五千円札で有名な樋口一葉から。
・切なる恋の心は尊きこと神のごとし。
・恋とは尊くあさましく無残なものなり
・色に迷う人は迷えばいい。情に狂う人は狂えばいい。この世で一歩でも天に近づけば、自然と天が機会を与えてくれるだろう
どこか恋愛を冷めた眼で見ているような言葉ですが、
「単にあなたは恋に恋をしているだけじゃないの?もっと自分を冷静に見つめなさいよ」
とか、「別に恋に行きたいなら、とことんやればいい。周囲が何と言おうとも振り返らず進め!そしたら勝手にチャンスが巡ってくるかもしれませんよ」
と言っているように思います。
明治時代においてバリバリのキャリアウーマンだった樋口一葉は苦労人です。
兄と父が事業に失敗して死去。その際に残っていた多額の借金を負うだけでなく当時の婚約者から高額な結納金を要求されブチギレて婚約解消したこともあるなど、中流士族の出身でありながら苦しい半生を送りました。
その後、吉原近くで生活をしていたことから、彼女の作風は吉原の風俗街で働く女性の振る舞いや人物を参考にしたモデルが多いのも特徴ですね。
樋口一葉は小説家として成功し、これからという時に肺結核を患い、24歳という若さで生涯を終えました。死にいたるまでの1年2ヶ月もの間に、5作品以上もの日本文学史に残る名作を刊行した偉業を持っています。
★身をすてつるならば 世の中の事 何かはおそろしからん★
自分の命が燃え尽きるとわかっているのなら、何も恐れずにきっともっと一日を大切に一生懸命に生きる・・・。そんな樋口の想いが伝わる言葉ですよね。
次は有島武郎。
・愛は自己への獲得である。愛は惜しみなく奪うものだ。愛せられるものは奪われてはいるが不思議なことには何物も奪われてはいない。然し愛するものは必ず奪っている。
小説家,評論家。父が横浜税関長となったため幼時か文明開化に影響を受けて西洋思想を身につけた。学習院を経て札幌農学校入り (1896) ,のちハバフォード大学,ハーバード大学院に学んだ (1903~06) 。
そして有名な夏目漱石。
好きな女も嫌な女もあり、その好きな女にも嫌なところがあって、その興味をもっているすべての女の中で、一番あなたが好きだと云われてこそ、あなたは本当に愛されているんじゃありませんか。
ドイツのゲーテもこう言っています。
二十代の恋は幻想である。三十代の恋は浮気である。人は四十代に達して、初めて真のプラトニックな恋愛を知る。
最後にスタンダール(フランス)
愛する人と共に過ごした数時間、数日、もしくは数年を経験しない人は、幸福とはいかなるものであるかを知らない。
いま恋愛をしていない状況にある方、やっぱり恋をした方が人生が豊かなになると思います。
それはたとえ片思いでもいいじゃありませんか。
恋する気持ちは、あなたの人生を豊かにします。
待ち合わせの時や、相手からの返信(メールやLINE)を待つ時のドキドキ感。
デートで手をつないだ時の幸福感・・・。
やっぱり恋はいいものですよね???
そこで事務局からの最後の迷言を!?
あなたの恋愛は、将来上手く行くかもしれないし、もしかしたらダメになるかもしれない。
でも、これだけは言えます。
その恋は、たとえ報われなかったとしても、あなたの人生を確実に豊かにします。
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