心理学では様々な手法を学びます。
人間の心は一筋縄ではいきませんが、不思議な事に、あるセオリーというものが存在することも事実です。
本日は恋愛において効果的に利用できる手法をお伝えいたしましょう!
ピグマリオン効果について。
一言でいうと、ピグマリオン効果とは「人は期待された通りに成果を出す傾向がある」という現象のこと。
「ピグマリオン効果」という名前の由来は、ギリシャ神話中に出てくる「ピグマリオン王の恋い焦がれた女性の彫像が、その思いに応えた女神アフロディーテの力によって、人間化した」という伝説が元になっています。
特に教育心理学の分野において注目されているピグマリオン効果ですが、これを特に付き合っているパートナーへ活用すると良いでしょう。
まずピグマリオン効果の研究内容についてお伝えします。
外国で下記のような心理研究テストを行いました。
まずニセ(嘘)の学力テストによって成績上位者と成績下位者のクラス分けを行います。
次に成績上位者クラスを担当する教師には「この子たちは優秀な生徒だ」と伝えます。しかし生徒達にその話は一切伝えず、先生のみに言い伝えます。当然ながら実際には成績順でクラス分けはされていません。
下位の成績クラスを担当する先生には、特に何も情報を伝えません。
この結果、1年後には成績上位者クラスに振り分けられた生徒達の成績だけが、みるみる向上したそうです。
成績上位クラス(本当はそうではない。嘘を信じていただけ)指導にあたった教師は、自分が担当する生徒たちが優秀であると思い込んでいます。
先生はそのクラスの生徒に対して、頭が良いと信じているので期待値が高いということになります。
生徒達は、自分たちが頭が良いと思って接してくれている先生の期待に答えようと、頑張り勉強をしたので成績が向上したということです。
期待をかけられた相手は、期待を叶えようとする行動をする。
期待をかけられた相手の資質、能力等の元々の素材はあるものの、それ以上の努力や情熱が不足分をカバーして、期待通りの成果を出すことになるのですね。
例えばあなたが大好きなカレと結婚したいのなら、カレに対して「あなたは優しくて頼もしくて良いパパになれるタイプだよね?」とか、「あなたは仕事もできて優しくて優秀だから、あなたの為に私もサポートするね」など、期待をかけてあげてください。
ただし、あなたが本当にカレのことをそう考えている、そう信じているか、が大事です。
ここに嘘偽りがあるようであれば、効果は薄いと思ってください。
もし本当にカレの事をそう思っているのであれば、カレに対して良いパパになれるし、経済的にも仕事ができるから不安もない。結婚も問題ない!と認識させることにつながります。
今のご時世では、結婚というものは男性にとってはリスクに映っている部分があります。
経済的に負担が増える、共働きでも奥さんが妊娠して辞めたら破綻してしまう・・・
俺に子供を育てていけるのか?
など、女性も同じですが、男性も結婚への不安要素は大きいのです。
期待をかけてあげること、思い込ませる(?)こと、暗示のような感じではありますが、不思議と信頼している人から伝えられると、人はそう思い頑張れるものなのです。
注意点としては、何度も言いますが、このピグマリオン効果は、言う側の人が本当にそう信じ込んでいるのかがポイントになることを覚えておいてくださいね。
あなたがカレと本当に結婚したいのなら、カレの良いところは当然信じているはずですから、何も心配はなくカレへの想いを込めてピグマリオン効果を活用して頂けたらと思います。
恋愛だけでなく、子育て、育児でも活かせる内容ではありますよね!
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